マフラーついに落ちる。
8万キロ。
気にならなかった排気音がなんだか近頃大きくなったような感じ。
ボボボボと腹に来る音は聞き方によってはいい音。
メインマフラーの直前のパイプの曲がり部分。シュシュシュシュとかすかなもれている音が。 冬のあいだ大量に撒かれるようになった融雪剤が悪いんだろうね。最近一気に錆がまわった感じがします。
SAABの排気管は平板をくるっと丸めて縦に溶接しているパイプです。腐食しているとしたらこういう継ぎ目だろうと裏側は見えないので鏡と触診で探しました。やはり合わせ目に穴が開いるようなので空き缶利用の塞ぎ板とステンレス製のパイプバンドとホルツの繊維入りのマフラーパテで応急処置をしました。8万キロ乗ったからしょうがないね。
あっという間の10万キロ。 このクルマにはずいぶんと活躍してもらっています。
さらに腐食は転移をつづけ、そのたび場当たりの応急処置を施してきましたが、ある大雪の朝エンジンをかけると今までと違う野太い音がし始めました。そのうちズババババッと酷い音。酷いってモンじゃない、ご近所さんみんなびっくりして飛び出てくるような音。
車の腹を除いてみるとサブマフラーのインレット部分が外れて落下しています。つい先日パイプと太鼓の入り隅にパテを処置しておいたところでした。幸いなことに触媒の後ろで外れているので目の飛び出るような修理料金にはならないだろうと予測。少し安心しました。 「マフラーが無いとこんなヒドい音が出るんだ。」
ジャッキアップをしてボディの下でぶら下がっているマフラーを外したいところですが、大雪のさなかその作業はあまりにも危険です。もちろんウマなんか危なくて使えません。ぶら下げたまま壊さないでディーラーまでたどり着けるか心配でしたが、午後には代車を手配して家内と子供をスキー場まで迎えにいかなきゃならないので、大騒音を撒き散らすこと承知で約7キロ先のディーラーさんまで行く決心をしました。
まず、この雪の中どんなルートで安全にディーラーへ行くかです。安全というのは「ぬかることなく」という意味です。2駆FFでは幹線まで出るのに道を選ばないとすぐぬかってしまいます。いろいろ思案した後、交通量の多い道であればすでに圧雪されているだろうと、こんなクルマにもかかわらずノロノロと飛び込みました。正解でした。
さて、このまま進めば前方に踏切があります。ひょっとするとぶら下がったマフラーを線路に引っ掛けてしまうかもしれません。急遽右折しアンダーパスのある道路へ。少し遠回りになってしまいましたがアンダーパスをくぐって雪の国道をトロトロと進み、信号待ちでジロジロ見られながらも何とかディーラーにたどり着きました。車道から歩道に上がる段差も雪でなくなっていましたので太鼓も引っ掛けずにすみました。
溶接修理か交換か。この有名ディーラーは中古部品の取り扱いをしていないので交換するとしたら新品になります。10万キロ走った車に「新品てことも無かろう」と迷わず溶接修理をお願いしました。これもとりあえず応急処置ということになります。
It is a muffler after this repairs.