土曜日, 2月 26, 2005

マフラーついに落ちる。

8万キロ。
 気にならなかった排気音がなんだか近頃大きくなったような感じ。
ボボボボと腹に来る音は聞き方によってはいい音。
メインマフラーの直前のパイプの曲がり部分。シュシュシュシュとかすかなもれている音が。 冬のあいだ大量に撒かれるようになった融雪剤が悪いんだろうね。最近一気に錆がまわった感じがします。

 SAABの排気管は平板をくるっと丸めて縦に溶接しているパイプです。腐食しているとしたらこういう継ぎ目だろうと裏側は見えないので鏡と触診で探しました。やはり合わせ目に穴が開いるようなので空き缶利用の塞ぎ板とステンレス製のパイプバンドとホルツの繊維入りのマフラーパテで応急処置をしました。8万キロ乗ったからしょうがないね。


あっという間の10万キロ。 このクルマにはずいぶんと活躍してもらっています。
 さらに腐食は転移をつづけ、そのたび場当たりの応急処置を施してきましたが、ある大雪の朝エンジンをかけると今までと違う野太い音がし始めました。そのうちズババババッと酷い音。酷いってモンじゃない、ご近所さんみんなびっくりして飛び出てくるような音。

 車の腹を除いてみるとサブマフラーのインレット部分が外れて落下しています。つい先日パイプと太鼓の入り隅にパテを処置しておいたところでした。幸いなことに触媒の後ろで外れているので目の飛び出るような修理料金にはならないだろうと予測。少し安心しました。 「マフラーが無いとこんなヒドい音が出るんだ。」

 ジャッキアップをしてボディの下でぶら下がっているマフラーを外したいところですが、大雪のさなかその作業はあまりにも危険です。もちろんウマなんか危なくて使えません。ぶら下げたまま壊さないでディーラーまでたどり着けるか心配でしたが、午後には代車を手配して家内と子供をスキー場まで迎えにいかなきゃならないので、大騒音を撒き散らすこと承知で約7キロ先のディーラーさんまで行く決心をしました。

 まず、この雪の中どんなルートで安全にディーラーへ行くかです。安全というのは「ぬかることなく」という意味です。2駆FFでは幹線まで出るのに道を選ばないとすぐぬかってしまいます。いろいろ思案した後、交通量の多い道であればすでに圧雪されているだろうと、こんなクルマにもかかわらずノロノロと飛び込みました。正解でした。

 さて、このまま進めば前方に踏切があります。ひょっとするとぶら下がったマフラーを線路に引っ掛けてしまうかもしれません。急遽右折しアンダーパスのある道路へ。少し遠回りになってしまいましたがアンダーパスをくぐって雪の国道をトロトロと進み、信号待ちでジロジロ見られながらも何とかディーラーにたどり着きました。車道から歩道に上がる段差も雪でなくなっていましたので太鼓も引っ掛けずにすみました。

 溶接修理か交換か。この有名ディーラーは中古部品の取り扱いをしていないので交換するとしたら新品になります。10万キロ走った車に「新品てことも無かろう」と迷わず溶接修理をお願いしました。これもとりあえず応急処置ということになります。
It is a muffler after this repairs. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理17


おおっ。直ってます。完全に直っています。完璧です。気分が良いですねー。
ユニットの再インストールまで所用時間は約1時間でした。
The repair was completed. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理16


ハイ!元に戻りました。さてちゃんと機能するかどうか。
ちょっと不安です。
It was completed. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理15


基板の裏に貼ったフェルトが引っかからないようにケースにすべり込ませます。
あとは分解の逆に組み立てます。
Refitting is a reversal of removal. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理14


メイン基板の裏に4mm厚のフェルトを貼ります。
SIDケーシングによってフレキシブルワイヤーの接続部を裏から圧をかけようというものです。
The T4 felt is pasted on the back side of the printed wiring board. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理13


LCDユニットの基板に接する部分にエプトシーラーを貼ります。
フレキシブルワイヤーの幅いっぱいになるように貼ります。
サブ基板を戻して元通りにメイン基板に取り付けます。
ここで、貼ったエプトシーラーがワイヤー接続部を押し付けるカタチになっているはずです。
It is pasted under the LCD unit. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理12


エプトシーラーを厚み3mm程度まで落としました。幅は5mmです。
LCDの枠で基板の接続部分に圧をかける為の物です。
エプトシーラーは商品名は変わりますがホームセンターで入手できます。
Eptsealer is prepared. and It cuts it in suitable thickness. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理11


ここで傷をつけたらオシマイです。慎重にペタペタ、スリスリ。
Do deliberately. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理10


アイロン温度を「綿」または「高」にしてフレキシブルワイヤーの接続部分を祈るようにしてなぞります。
アイロンの先よりはわき腹のアールを利用したほうが傷もつかず良いように思えます。
It put on the heatediron and pressure it as for the flexwire. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理9


基板との接続部分のこの何処かが接触不良になっているはずです。
一見では分かりません。
The point somewhere is floating from the board. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理8


フレキシブルワイヤーが見えました。折り曲げたり引っ張ったりしたら一発で駄目になりそうな繊細な感じです。
It reached the Flexwire. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理7


メイン基板に垂直に刺さっているサブ基板のコネクタをを慎重に抜きます。
Disconect the plug on boad carefully. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理6


プリント基板が見えました。慎重にハウジングから抜きます。
Withdraw the board. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理5


ストッパーを押し込みながら慎重に裏カバーを外します。
Press out the rear cover. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理4


裏カバーを止めているビスを外します。
Undo the screw. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理3


フェイシアから接続されているコネクタを外します。
...and disconnect the wiring. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理2


2本の4mmISOネジを使ってSIDを引っ張り出します。
Withdraw the SID unit with two M4 screws. Posted by Hello

SIDの液晶切れ修理1

7万キロ
 いつか来ると思っていたことがついに来ました。SID(Saab information display)の液晶切れです。
はじめは縦に1本だけ表示できませんでしたが、点かないところがだんだん増えてきました。皆さん、このような症状が出ても我慢して乗っていらっしゃる方が多いようですね。

 ディーラーに見せたところ修理代約4.5万円の宣告。ユニット交換となります。丸ごと交換するというのは環境面でも財布の面でも非常に心苦しいので、何とか修理できないものかと時間をかけていろいろ調べました。

 導線がプリントされたフレキシブルワイヤとプリント基板との接触を回復させればよいことが分かり、方法を何種類か検討した上で、ちょっとは自信が出てきたのでダメもとでトライしてみることにしました。

 直すきっかけを作ってくださったSAAB関連のWEB掲示板の投稿者の方々、外国で試行錯誤のうえHPにアップされている愛好家の皆さんには心から感謝申し上げます。十二分に参考にさせていただきました。ありがとうございました。



ご注意!!
この修理はメーカーおよびディーラーが勧めるものではありません。
この修理方法で状況の悪化、回復不能に陥っても私tankobが責任を負うものではありません。
試みようとされる方は自己の責めにおいて行ってくださいね。
SID Repair Posted by Hello

木曜日, 2月 17, 2005

溶けたアイドラープリー


7万キロ
バッテリー異常の警告灯がついています。
けっこうな距離を乗っていたので「ああ、オルタネータが逝ったな」と思い、もう少し走れるはずだと、
スピードを下げ「せめてスキー場の駐車場まで」と思いゆっくり走りました。

ふと水温計を見ると針が振り切れています。
「あれれ、オルタネータじゃないぞ。
あんまり飛ばしすぎたものですから、負荷でベルトが切れたか?」

ゆっくり走って何とか駐車場までこぎついて、おそるおそるエンジンフードを開けてみました。
クーラントのリザーバタンクからは液が吹き出した跡。中身は空っぽ。

ベルトを見ると残っているがダランとしている。なんとアイドラープリーが溶けて外れてしまっています。

アイドラープリー新旧 Posted by Hello

火曜日, 2月 15, 2005

突然のエンスト。

4万キロ
 ある雨上がりの朝、通勤で幹線道路を走っていました。ふとインパネに目をやると、なんと回転計、速度計が振り切れているではありませんか。250Km/h以上ですよ。そのうちいくつかの警告ランプが点滅したかと思ったら全点灯してしまいました。

 乗ってるこっちは何が起きたのか、それでなくても朝のはっきりしない頭脳で分析を試みましたが、車はいつもどおりの道をいつもどおりのスピードで調子よく走っています。クルマが本当に異常であることに気づいたのはその数秒後。道の真ん中でいきなりストンとエンスト。

 あせってキーS/Wを入れてもスターターは動いているがエンジンがかからない。運良くかかって走り始めてもまた突然インパネが誤作動しエンスト。朝の渋滞の原因になってしまいました。
 「なんてこったい。」やっとのことで路側に車を寄せ、これからどうしようか思案に暮れてしまいました。

 数分経ったでしょうか、ダメモトでエンジンをかけてみるとちゃんと回るじゃありませんか。なんとか会社までたどり着くことができました。早速ディーラーさんに連絡。状況を説明しクルマを数日預けましたが「トラブル再現せず。」ダイアグノーシスではエラー記録も出て来ずあえなく様子見となりました。

 その後も何度か同じ目に遭い、怖い思いをしました。その都度ディーラーさんに見てもらうのですが再現しないのです。キーS/Wかもしれぬと交換してみましたが、どうも違うようです。

 エンストの前には必ず前兆のようなものがあります。必ずといって良いほど雨の日か雨の翌日に起こります。キーS/Wを入れたときのインジケーターがいつもより暗く、耳を澄ませばエンジンルームからカチカチとリレーの発するような音がします。夜でしたらインパネの照明が明るくなったり暗くなったり不安定な光り方をするのです。その前兆の後エンストが起きました。
 
 ヒューズも全部点検しました。リークかと思い検電もしました。ECUのトラブルでしょうか。しかしトラブルコードが出ていません。

 エンストとは直接関係があるとは思えませんが、インパネ照明が暗くなったときに明るさ調節のダイアルを小突くと明るく戻ったため、「ひょっとするとここかもしれない」とイルミネーションレオスタッドを交換してみました。インパネは復活しました。しかも不思議なことにそれ以降はあの忌まわしいエンストのトラブルも出ていないのです。

月曜日, 2月 14, 2005

ウォッシャー液が出ない。

3万8千キロ
 ある日汚れた窓をきれいにしようとウォッシャースイッチを入れたところ、モーターの音は聞こえてくるのですが肝心の液が出てこない。前も後ろも出てきません。
早速ディーラーさんに持ち込んで調べてもらったら「ウォッシャーモーター交換」の診断でした。ポンプ一体型なんです。

 しばらくなんとも無かったのですが、また出なくなりました。しかもウォッシャー液をタンク満タンにしても翌日には「Washer level low」の表示。地面を見たらヘッドライトの下あたりに水のしみた痕がありました。ははーん、バルブだ。

 バルブをチェックすると圧をかけても水は飛ばず、しかも水はチューブを戻ってしまう。
バラしてみるとバルブゴムがちぎれてくっついています。

パーツを交換して完治。
モーター交換は要らなかったのでは?

騒々しい足回り。

3万キロ。カタゴト、ギッシギッシ。

人を乗せてあんまりはずかしいものですから、重い腰を上げました。

きっとゴムブッシュが駄目になったんだろうと思い、車を上げ目視で確かめることにしました。
偏真(芯)や硬化は分解しないと分からないのでシロート目にも外から分かるひび割れをチェックしました。

あったあった。フロントストラットのアッパーマウント(サポートベアリング)がひび割れています。
早速ディーラーさんに部品を頼みました。来たものは・・やっぱり対策品でした。

交換して足回りが蘇りました。フロンとサスが「ちゃんと仕事をしているぞ」といった感じです。こんなにしなやかな足回りだったんだね。

JAFの親切。

2万5千キロ。
 やっちまいました。油断してたんですよね。この日に限って予備キーの入った財布をダッシュボードに入れちゃったんです。
しかも、ご丁寧に鍵をさらに回し込んでデッドロックにしてたんです。「デッドにしたら絶対開かないよ」と言われてましたのに。
不幸中の幸い。この日は荷物があったのでパーセルシェルフ(荷室の上のカバー)を外していました。窓からのぞくと鍵が転がっているのが見えます。なんだかJAFに頼めばすぐに取れそうな気がしました。

 それは5月の連休、遠い遠い最果ての地のとある温泉の駐車場でのことでした。JAFに電話をかけ、来てもらう事にしました。「行けるけど時間が掛かりますよ」連休中ですからJAFのスタッフもお休みなんだろうな。1時間待ち・・2時間待ち・・・来ない。JRに乗って4時間かけて自宅へ鍵を取りに戻ろうかとも思案していましたら、来た来た。

 待ちに待った作業が始まりました。擦り手興味しんしんでお手並みを拝見。・・・うーん・・・やはりデッドロックが災いして鍵穴では開けられない。どうしても開けられない。針のようなものを駆使して粘りましたが駄目。鍵穴はあきらめました。

 今度は窓下の隙間に例の直定規みたいのを入れてロックを外そうとしました。なんと定規が入っていかない。ぜんぜん入らない。寸分の隙間も無い。どうなってるの。これも駄目。

 最後の手段、今度は窓枠とボディの間にこじあけ機を差し込んでぎりぎりとネジを回す。「おいおい壊さないでくれよー。」 徐々に隙間が見えてきた。そこにカンチャクを差し込もうとしましたが何度やっても入っていかない。どうも金庫扉のように凸と凹が噛み合うような形になっているらしい。JAFは「お手上げですね」と私にトンカチを手渡し。

言葉にこそ出しませんでしたが、トンカチを手渡しながら「窓を割れ」って、目はそう言っていました。親切にも後ろのクオーターガラスに飛散防止にビニールテープまで貼っていただきました。私は手渡されたトンカチを使い断腸の思いで果たしたのです。

ガラスの無くなった窓に彼は丁寧にダンボールを張ってくれました。結果は不本意でしたが長時間付き合っていただいたJAFには感謝。

教訓 サーブの防犯対策はすごいぞ。

自分でやっちゃえ!

長い付き合いのSAAB900S。悩ましいクルマ。

素敵なカーライフの裏側でちょこちょこ出てきたトラブルを書き留めておきます。
振り返ってみるとけっこう自分で何とかしているのがわかります。

次の自動車購入のときの参考になるでしょうか。数々の故障自慢をご覧ください。